映画やコマーシャル、テレビドラマにおいて、本編とは全く違うメッセージを伝える手法です。 本来の映像に重ねて二重に写したり、瞬間的に違う映像を挟んだりするのです。一瞬の出来事であり、視聴者はメッセージを受けたことを意識しません。でも潜在意識の中では受け取っているので、行動に変化が現れることがあります。
視聴者が意識できない部分に働きかけるサブリミナル効果は、とても危険な手法でもあります。 大掛かりに使えば、たくさんの人を洗脳することも不可能ではなくなってしまうからです。
サブリミナル効果は、第二次世界大戦中に兵士のトレーニングにも用いられていました。短い映像を繰り返し見せることで、潜在意識の中で敵の飛行機の形や特徴を覚えさせたのです。その時使われた装置は、「タシストスコープ」と呼ばれています。現在では、視力検査に使われています。
サブリミナル効果についての研究は、19世紀の半ばから始められていました。最初に潜在意識への刺激が効果をもたらすことを発見したのは、アメリカにあるイエール大学の教授です。どうして潜在意識への刺激が、行動を変えるほどの強いメッセージを与えられるのか、基本的な仕組みについて解説することに成功したのです。
これまでに世界の多くの国において、サブリミナルについての研究が行われてきました。日本でも検証や実験が行われています。実験によっては、潜在意識に対するはっきりした効果が認められなかったこともあります。反対に怖しいほどの効果が現れたこともあります。本当にサブリミナル効果があるのか、学者によっても意見は分かれるようです。効果があると主張する専門家の中には、人道的に認めることができない手法であるため、効果があるのにないと話す人が多いと発言した人もいます。